2017年04月14日

ヘタウマ? ヘタヘタ?

春の嵐が吹いて,大阪では桜もかなり散ってしまいましたが,みなさまのところではいかがでしょうか。

先週末もオッサン3人は真面目にスタジオ入りしました。

後述しますが,ライブの予定も決まり,今度のステージに向けて新しい試みをいろいろ。


その一つがインプロビゼーション,つまり即興演奏。

3人でスタジオに入って,曲とかコード進行とか一切決めず,2時間でも3時間でも各自好きなように即興演奏を楽しむ,というのが我々の本来のスタイルだったのですが,もう一度ステージに立つと決めた時から即興を封印し,きちんと曲やアレンジを決めて演奏をしてきました。

というのも,人前で即興演奏を披露するとなると,演奏者には通常の演奏以上の高度なスキルが要求されると思うんですよ。

デッサン力も表現力も優れたプロの画家が描いたヘタウマな絵と,素人が遊びで描いたヘタウマ風な絵と,見る人が見たら全然違うでしょ。音楽でも,上手い人が現代音楽っぽく崩して演奏してるのと,ヘタクソが最初から崩れた演奏してるのと全然違うはず。

しかも決め事の少ない自由度の高い即興演奏だと,演奏者同士の呼吸がきっちり合ってないととんでもない大失敗になってしまうリスクがある。別に自分達だけで遊びでやってるならいいけど,お金をとってお客さんの前でそんなみっともない演奏はできない。


...まあそれでもステージに再び立ち始めてからもう2年。

3人ともそれなりに進化した...はず。

もうぼちぼちインプロやってもいいでしょ? 許されるでしょ?

ということで今度のステージでは3人のインプロが炸裂し合う曲もありますので,どうぞお楽しみに。


さてその次回のライブですが,昨年秋と同じく老舗ライブハウスの西九条BRAND NEWさんに出演が決まりました。日時は以下の通りです。

場所:西九条BRAND NEW
日時:H29年7月16日(日)夕刻
チケット:前売り2500円,当日3000円(+ドリンク500円)

日曜の夜ですが連休の中日のため翌日も祝日でお休みです。ビール片手に気軽にオッサン達のヘタウマ?を楽しんで下さいませ。

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2017年03月14日

育ってます

今年はなかなか歯ごたえのある寒い冬でしたが,気が付けばカレンダーももう3月中旬。

桜のつぼみもふくらみかけ,春の足音もすぐそこまで近付いてきている今日この頃。


今年に入ってからしばし休養をとっていた九九五式のオッサン達も,ぼちぼち重い腰を上げて再起動モードに入っています。この週末には今年初めてのスタジオ入りをしてきました。

男子たるもの三日も会わざれば刮目して相対すべしと言いますが,ええ年したオジさんでも3ヶ月ぶりに集まるといろいろと成長している...のかどうか。


足下のエフェクターの数がますます増えて,もはや自分の立ち位置がなくなってきているオジさんがいます。

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タイコの数が一つ増えてスタンドの配置に困ってるオジさんもいる。

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これまでより弦の数が1本増えて,その代わりにフレットがなくなって,困ってるのかと思いきや妙に嬉しそうなオジさんもいる。

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3人とも微妙に何かが育っているようで(笑)。


また,昨年秋から取り組んでいるオリジナル曲もだいぶ形になってきました。

特に今回はsin5が出してくれたアイデアで曲がぐっとプログレっぽくなり,「九九五式の音」というのが育ってきた感じがします。

決して洗練された爽やかなカッコイイ音ではなく,野暮ったく泥臭く情念の炎のくすぶる音。50歳過ぎた格好良くないオッサン3人が奏でるプログレ。

おそらく夏頃にはステージでみなさまにご披露できるのではないかと思います。


とまあ,春が近づいて何やらいろいろとムクムク育ってきている九九五式を,今年も楽しみにして下さいませ。

posted by YASU-Q at 00:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2017年02月03日

Thank you, John

九九五式のVocal&Guitar、sin5です。

King Crimson、 UK、 ASIAで活躍したBassist VocalistのJohn Wettonが1月31日癌のため亡くなった。享年67歳。亡くなるにはまだ早すぎる年齢だ。

我々プログレッシブロックファンにとって彼は最も大切なミュージシャンの一人だ。プログレを語るうえで彼のCrimsonやASIAでの仕事は外すことのできないものである。とりわけ、ASIAはプログレが衰退していくなか1982年に全米で1位となる異例の成功をおさめた。

当時高校生だった私は、まだプログレ初心者でASIAの本当の凄さを理解できていなかったが、そのサウンドには心揺さぶられた。それは当時隆盛を極めたPOPSとは一線を画す壮大さとエネルギーを秘めていた。中でもJohnの伸びやかで芯のある声に心奪われたことを今でも鮮明に覚えている。

その後、プログレに目覚めCrimson、ELP、YESなどを貪り聞く中で彼が中期CrimsonのBass & Vocalであったことを知り、そして伝説のバンドUKのメンバーであったことを知るに至り、彼は私のfavorite Artistの一人となった。

私はGuitar弾きにもかかわらずBassistのVocalistが好きだ。John、Greg Lake、Sting、Richard Sinclair、彼らの声に憧れ自分の声が似ても似つかないことを悔しく思った。しかし、憧れのBass & Vocalで今コピーしているCrimsonのGregとJohnの二人が立て続けに亡くなるとはなんとも悲しい。

だが、Carl Palmerがコメントしているのを見て、彼はこの一年間にELP、ASIAの盟友を3人も失ったのだからその悲しみは筆舌に堪えないだろうし、喪失感は想像を絶するのではないか。それを思うと胸が引き裂かれそうなほど悲しい。

だが、悲しみに暮れてばかりもいられない、私は若き日の私に勇気と希望をくれた彼にありがとうを言おう、そして、彼の残した音楽を語り継いでいきたい。


posted by YASU-Q at 00:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2017年01月18日

抜いちゃうぞ

抜く。抜く。抜くもの。

朝食を抜く。トゲを抜く。息を抜く。手を抜く。

栓を抜く。釘を抜く。抜きつ抜かれつで的を射抜く。

イッパツ抜いて,ついでに籍も抜いちゃってみたり。


このように世間ではいろんなモノを抜きますが,ベーシストのblogなどでよく見かけるのは「フレットを抜く」というフレーズ。

フレットを抜く?

フレットというのはベースやギターの指板に打ち込んである,正確な音程を出すための金属の横棒のことで,これを抜いちゃうというか取っ払ってしまうと「フレットレス」の状態になり,当然正確な音程を出すのは難しくなる。

ただ,バイオリンなんかには最初からフレットはありませんし,ベースも,原形となったウッドベース(コントラバス)にはフレットがない。

だからエレキギターはともかく,エレキベースには昔からフレットレス仕様があって,これはこれで独特の良い音が出ます。立ち上がりの丸い,何とも言えず暖かい優しい感じの音。もちろん演奏によって固いしっかりした音も出ますが。

伝説的な名ベーシストの中にはこのフレットレスの使い手も多いし,アマチュアでもフレットレスを愛用している人は結構います。


YASU-Qもかつて大学生の頃,ジャコやスティング,ミック・カーンなどフレットレス使いのベーシストに憧れて知人のフレットレスを試奏させてもらったことがありましたが,音程が全くつかめず,すぐにギブアップしてしまいました。「こんなモン,とても弾けねえ」と。

それにその頃は複雑なフレーズを早弾きすることばかりにこだわっていたので,フレットレスの本当の良さも分かってませんでした。まあ格好だけで真似できるようなものではなかったということ。

その後もいつかフレットレスを弾きたいなあという気持ちは持ってましたが,なかなか触れる機会もなく,ここ数年よくまたベースを弾くようになったと言ってもリッケン様で完全に満足していました。


ところが最近,今後自分が九九五式と別にやりたいと思ってるオリジナル曲のプロジェクトにどうしてもフレットレスの音が必要になってきました。

フレット付きの普通のベースでは曲の雰囲気が出ない。甘いソフトな立ち上がりと空間を感じさせる音の拡がり。そよ風のように揺らぐ音程感。ガッチリした固い音の出るリッケン様にはちょっと苦手な領域です。

うーん,どうしよう。

安いフレットレスのベースを買うか。でも置く場所もないし「また買ったの!?」って嫁さんに怒られそうだし(笑)。

手持ちのベースを下取りに出すか。でもうーん,リッケン様は当然,それ以外のベースもそれなりに気に入ってるし,手放したくはないなあ。


そこで出てきたのが「フレットを抜く」という選択肢。

特にサブ機の5弦ベースは,音はすごく気に入ってるけど,現時点では使う曲がなくって手にする頻度が少なくなってる。こいつのフレットを抜いてフレットレスにしてしまおうか。

フレットレス加工の料金はせいぜい3万円前後。新しいフレットレスを買うよりも格段に安く済むし,しかも活躍する場を失ってたサブ機をステージに引っ張り出してやることができる。


しかし。

フレットレス加工をしてしまうと,基本的に元には戻せない。絶対に戻せないということはないけど,指板にダメージを受けることは必至。しかもこのベースはスルーネックだからネックだけ交換するっていうこともできない。

勢いでこの5弦ベースをフレットレス仕様にしてしまって,自分がちゃんとそれを扱えるのか? ちゃんと弾きこなせるのか? 弾きこなせるようになるまできっちり練習できるのか? 元には戻せねえぞ。

問題はそこ。

若い頃,初めてフレットレスを手にした時には全然音程をつかめずすぐにギブアップしてしまった。「こんなモン,とても弾けねえ」と思った。

ずーっとベースを弾いてきて,若い頃と比べたら多少は腕も上がったけど,でもそれでフレットレスを弾けるとも言い切れない...どうしようか。どうしようか。


えーい,ダメだ!

家で悩んでてもしょうがない。とりあえず楽器屋へ行ってフレットレスを弾かせてもらおう。それから考えよう。

自分の左手と耳が全く音程をつかめないようであればこの5弦ベースのフレットを抜くのは止めて,とりあえず安物のフレットレスを一時的に購入するぐらいにしておこう。置き場所ないけどな(笑)。


ということで先日,サブ機の5弦ベースを担いで心斎橋のベース屋さんに行って来ました。店のお兄さんに事情を話し,まずはフレットレスを数本弾かせてもらいます。

さあ,数十年ぶりに手にするフレットレス...弾けるのか? 弾けるのか? ドキドキするなあ。


...あれ? 弾けるぞ。案外普通に弾ける。

Aのスケールで上がったり下りたり,ハノンを弾いたり,ZEPの有名曲のフレーズを弾いてみたり。さすがにジャコの曲は恥ずかしくってよう弾かん(笑)。

最初に試奏させてもらったベースは指板にラインすら入ってない完全なフレットレス。でも,チューナーで逐一確認しながら弾くと多少音程の甘いところはあるとはいえ,少なくとも自分の耳ではそれほど大きなズレはなく弾けてる。

まあこの少しのズレが,他の楽器と一緒になると,音がうねったりして意外に大きな問題になるんだろうけど,とりあえず弾くことはできてる。少なくとも若い時のように手も足も出ないということない。

まあこれならしっかり練習すればある程度使い物にはなるかな。下手クソながら何十年もベースを弾き続けてきた経験は決して無駄ではなかったか。


他にも候補になりそうなお安い目のフレットレスを弾かせてもらいますが,音的にはイマイチ魅力を感じない。音はやっぱり持参した自分の5弦ベースの音の方が好きだ。

よし決まった。思い切ってこの5弦のフレットを抜こう。

お店のお兄さんも,商売としては新しくフレットレスを買ってもらった方が良いはずなのに,「このベースはフレットレスに向いてると思いますよ。フレットレス加工,大いにアリです!」と背中を押してくれました。ありがとうございます。


ということでYASU-Qのサブ機の5弦ベースは現在改造手術のため入院中。

2月になったら手元に戻ってくると思いますが,さあ本当に弾きこなせるんでしょうねえ。しっかり練習しないと。もう後には戻れないぞ(笑)。

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※左がリッケン様,右がそのサブ機の5弦。名前は...サブちゃんかな(笑)。

posted by YASU-Q at 22:39| Comment(4) | TrackBack(0) | 日記

2017年01月01日

ドラマーであること


打楽器担当のひぐQです。

世の中には色々と変な本がある。Spike Webb という英国人ドラマーの書いた「狂・悪・危(Mad, Bad and Dangerous)」も妙な本である。「ドラマーには変な奴が多い。ドラマーには変な出来事が降りかかることが多い」という印象を実証するため、身の回りのドラマー達に聞き取り調査を行い、その結果をまとめたものである…と言うと格好良いけど、要するに同業者と飲みながら聞いた様々なエピソードを並べた本ですわな。

なるほど、確かにドラマーの中には無茶な奴がいる。第一、棒を持って太鼓をひっぱたいている姿が狂気じみている。キース・ムーン(Keith Moon)など、ベースドラムは爆薬で吹き飛ばすわ、ホテルの部屋の備品は残さず丁寧に破壊して帰るわ、沙汰の限りがよく知られている。しかし、どうも問題はそこらじゃない。

ピンク・フロイドのドラマー、ニック・メイソン(Nick Mason)は、コンピュータ上で編集された新曲に生ドラムを乗せようとしてうまくいかず、「おれ、昔から、演奏よりもそのあとのパーティの方がずっと得意でさ」という名言を吐いている。パッと聞くと地味なネタだけど、バンドの知名度や新曲リリースの意味等を加味すると、「あんたがそれ言っちゃオシマイでしょ」なのだ。最も肝心な部分をすっかり無視して平気。この辺にドラマー性があるようだ。

いろんなドラマーがいる。重病のままステージに出てしまうとか、大事なレコーディングの最中に麻薬をやってイカレテしまうとか、ツアー先でドラムセットがないので借りようとしてそこらの家を訪問して回るとか、読めば読むほど「一番肝心な部分」を外した話の連続である。なるほど、そうか。心当たりがある。これって、オレだ。

人が楽器を選ぶのではない。楽器が人を選ぶ。私など、ドラムが入ったようなウルサイ音楽は昔から苦手で、あまり聞かないです。ところがドラムの方から追いかけてくる。ドラムに好かれるはずもなく、単に「肝心な所だけを外す」という習性のなせる技なのだ。ドラムの苦手なドラマー…めっちゃ外してますやん。

思い返せば、「なんでドラムなんてあるんだ。意味ないんじゃないか」と考えたのが、打楽器の練習を始めたきっかけである。始めから大変な外れ方っていうか、こうなるともう、呪いでしょ。その他、生きて行く上で肝心な事柄も片っ端から外してきた。それでも生きてるところを見ると、「生きてる」ってことはそれほど肝心なことでもないらしい。そんな感覚でそこらを歩いたりしているのだから、周囲も大変でしょうなぁ。

積極的に狂っていたり、悪かったり、危なかったりというわけではない。単に一番中心的な何かが欠落している。それを狂・悪・危と呼ぶならば、私はドラマーであるべく呪われているらしい。ドラム、苦手でねぇ。演奏の後のパーティーの方がよほど得意で…



posted by YASU-Q at 18:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記