2015年01月21日

老化バンザイ

みなさんご存知だと思いますが,人間の感覚って結構いい加減なものですよね。

あなたが今,見たり聞いたりしてるモノも,本当にモノそのものを見たり聞いたりしてるのかどうか結構微妙なもので,大半は頭の中で勝手に情報を補って,「見たいモノ」を見たり「聞きたいモノ」を聞いたりしてるんだと言われてます。


それでも視覚なんかは,光の強さや色に加えてその空間配置というかなり大量の情報の上に感覚が成り立っていて,余計な情報を補う余地が少なく,比較的「しっかりした」,間違いの起こりにくい感覚と言えるかもしれません。

その点,聴覚は,空気の振動の強さと周波数を左右2つの耳で感受しているだけで,情報量としてはかなり少なくなります。情報量が少ないということは余計な情報が入り込む余地もあるわけで,視覚と比べると結構いい加減なところのある感覚なんですね。


例えば,みなさん「モスキート音」ってご存知ですか。

そう,モスキート=蚊ですけど,蚊の羽音のような周波数の高い音をもっともっと高くしていくと,どこかで人の耳の聞き取ることのできる限界域を超えてしまい,音として聞えなくなってしまいます。で,この聞き取ることのできる音の限界の高さっていうのが,その人の年齢と如実な相関があるんですな。

私,YASU-Qは「音」には結構ウルサイ方で,その分,普段から耳は大切にしてるつもり。スタジオに入る時には必ず音楽用の耳栓持参ですし,ヘッドホンやイヤホンの音量も上げ過ぎないように常に気をつけてます。耳の良さには多少なりとも自信あり。

それでもコレ,コレやってみたら...



ある周波数以上の音は全く聞えてない!

「50歳以下」は聞こえるけど,「40歳以下」は全然聞こえず。かろうじて「シー」ていってる「気がする」程度。「30歳以下」なんてそんな気配もなし。

試しに高校生の息子にやらせたら,ちゃんと「17歳以下」の音が聞えてやがる。チックショウ。実年齢を如実に反映してやがるな。


こんな耳してるおっさんが楽器を試奏して偉そうに「うーん,高域の伸びが今一つだな」とか言ってても,実際には「高域なんてちっとも聞えてねーじゃんか」っていうことで(笑)。

DTMでオリジナル曲のデモを作ってて,イコライザーで特定帯域のハイを絞って「うーん音の締まりが良くなった」とか言ってても「オマエの耳が締まってねえよ」っていう話で(笑)。要するに聞える気になってるだけ。

目玉飛び出すような値段の高級オーディオをいじくり回して「ハイエンド(超高域)の伸びが良くなった」とか言ってるオーディオマニアの爺さんなんかも,そもそも超高域なんて全く聞えてねえよ,っていうことですね。


人間の感覚っていい加減なモンですねえ。


でもね。

若い時には耳障りでとても聴けなかった音楽が,年をとってから聴けるようになる。こういうことってあるでしょ。これって,耳が老化して鈍くなった分,許容範囲が拡がるっていう要素もあるんでしょうかね。

そういう意味では老化っていうのも,悪いことばっかりじゃないのかもしれませんね。

老眼になってくると,古女房の顔のシワが至近距離では見えなくて気にならないとか...ないか。それは(笑)。

posted by YASU-Q at 11:30| Comment(10) | TrackBack(0) | 加齢ネタ